
退職が決まった途端に、同僚や上司から嫌がらせや無視などの理不尽な対応をされて困ってます……
退職が決まった人にどう接していいか分からず、急によそよそしくなる程度の反応は普通の人でも考えられます。
ですが、嫌がらせや無視などの理不尽な対応をする人や、それを容認している会社は、マトモとは言えません。



でも、こういう理不尽な目にあう人は少なくないんです。
そこで、この記事では退職する際に嫌がらせや無視をされたときの対処法を紹介します。
- 退職する際に嫌がらせや無視がおこる理由
- 嫌がらせや無視をされたときのNG行為と対処法
- 退職日まで耐えられないときは?
なぜ退職する際に嫌がらせや無視がおこるのか?
まず、そもそも退職する人に対して嫌がらせや無視が起こるのには、次のような理由があります。
- 仕事量が増加することへの不安
- 職場の組織文化の問題
- コミュニケーション不足
仕事量が増加することへの不安
メンバーがひとり辞めると、その人が担当していた仕事は残っているメンバーに振り分けられます。
残ったメンバーにとって、仕事量が増える不安は大きなストレスです。
また、退職者が高いスキルを持っていたり、チームにとって重要な役割を担っていた場合、その人の退職が自分や組織に与える影響を恐れることがあります。
そのストレスのはけ口として、辞める人に無意識に嫌がらせや無視をしてしまうことがあります。
職場の組織文化の問題
職場の組織文化が、嫌がらせや無視を容認していることもあります。
たとえば、チームワークを重視する職場では、退職という決断を「グループや目標に対する裏切り」ととらえられていることがあります。
上司や先輩が退職者に対して否定的な態度を取ってきたことで、それが正しい対応として根付いてしまっているのです。



このような環境では、個人が正しい行動を取ることが困難といえるでしょう。
コミュニケーション不足
退職者への嫌がらせや無視は、職場でのコミュニケーション不足からも生じることがあります。
職場内で自由なコミュニケーションが不足していると、退職を決めた人の退職理由や背景が共有されにくくなりがちです。
結果的に、退職者に対する不信感や疑問が生まれやすくなり、それが嫌がらせや無視という形で表れてくることがあります。
退職する際に嫌がらせや無視をされたときのNG行為
嫌がらせや無視を受けると誰しも感情的になってしまうものですが、次のような行動は避けるようにしましょう。
- 感情的な仕返しをする
- 無断欠勤や退職手続きを無視したトンズラ
感情的な仕返しをする
退職の際に同僚や上司から嫌がらせや無視をされたからといって、感情的になって仕返しをするのは絶対にNGです。
感情的な反応や仕返しのような報復行動は、職場での人間関係をさらに悪化させることになり、場合によってはあなたの立場が悪くなる可能性もあります。



とくに狭い業界や地方で働いていると、トラブルをおこした人の情報はすぐに伝わるものです。
そうなると、次の仕事を探す際に、職場での行動が知られることでマイナスの評価となることもありえます。
無断欠勤や退職手続きを無視したトンズラ
退職を決意したからといって、仕事を放棄して無断欠勤したり、退職手続きを無視ししてトンズラしたりすることも絶対に避けるべきです。
いくら職場環境が悪くても、このような行動はあなたの評価を下げますし、場合によっては逆に問題社員あつかいされる可能性すらあります。
特に、退職には会社のルールだけでなく社会の慣習に従った適正な手続きが必要です。
これらを無視すると、自分の評価の低下ばかりでなく、失業保険の給付や将来の職探しにおいても不利に働く可能性が高くなります。
退職する際に嫌がらせや無視をされたときの対処法
退職する際に嫌がらせや無視をされたときには、次のような対処方がおすすめです。
- 一呼吸おいて心身のバランスと冷静さを保つ
- 嫌がらせや無視の証拠を集める
- 信頼できる人や組織(第三者)に相談する
一呼吸おいて心身のバランスと冷静さを保つ
退職の際に嫌がらせや無視をされたときに一番大切なのは、冷静さを保つことです。
これまでともに仕事をしてきた同僚から急に嫌がらせを受ければ、誰でも怒りや悲しみを感じるもので、それは自然な反応といえます。



心に大きな傷を負うことも少なくありません。
ですが、上でも書いているように、その感情をそのまま相手にぶつけるのは大きなトラブルにつながり、場合によってはあなたの立場が悪くなる可能性もあります。
嫌がらせや無視をしてきた同僚も、あなたが退職することを聞いて不安を感じているのかもしれませんし、動揺しているのかもしれません。



感情的になると状況は複雑になりがちですので、まずは一呼吸置いてから対応するようにしましょう。
場合によっては、カウンセリングや趣味を通じてリラックスする時間を持つなど、自分自身の心のケアも大切ですし、心身に不良がでている場合は、医療機関を受診して専門の医師に相談したうえで、必要に応じて診断書をもらいましょう。
診断書があれば、長期の病気休暇を取得できる場合もありますし、退職時の状況を証明する有利な証拠ともなります。
嫌がらせや無視の証拠を集める
嫌がらせや無視が一時的なものでない場合や、あまりにもひどい場合は、嫌がらせや無視の証拠を集めておきましょう。



嫌がらせや無視の証拠は、信頼できる人や組織(第三者)に自分の状況を説明するのに役立ちます。
直接の言葉のやり取りを記録するのは難しいかもしれませんが、メールやメッセージのスクリーンショットをとっておく、目撃者がいればその証言を得られるようにするなども有効です。
信頼できる人や組織(第三者)に相談する
退職する際に嫌がらせや無視をされたときは、問題は一人で抱え込まないことも大切です。
そもそも退職を理由に嫌がらせや無視をする相手が悪いのですから、自分を責めたり、孤独感に苛まれたりする必要はありません。



困ったときは第三者に相談することで、解決への道が見えてくることもあります。
身近に信頼できる同僚や上司がいれば相談するのも良いですし、嫌がらせや無視がひどい場合は、会社の人事部や相談窓口に正式に報告するのも良いでしょう。
企業によっては、社員のメンタルヘルスを支える制度が整っている場合もありますし、退職日の前倒しや部署の変更など柔軟な対応ができることもあります。
社内に頼れる先が無い場合は、集めた証拠をもとに、労働基準監督署などの外部の機関に相談する選択肢も検討しましょう。



場合によっては、法的な保護を受けるための手続きについて専門家に相談が必要になる可能性もあります。
退職日まで耐えられないときは?
嫌がらせや無視などがあまりにもひどく、退職日まで耐えられそうにない場合は、無理に悩まずに退職代行サービスの利用を検討してみましょう。
退職代行サービスは、退職を希望する本人に代わって退職の手続きを進めてくれるサービスで、退職にかかる心理的な負担を軽減できることから、最近では利用者が急増しています。



特に嫌がらせや無視などのトラブルをかかえている場合は、費用はやや高額になりますが、弁護士が運営する退職代行サービスを利用することをおすすめします。
民間企業が運営する退職代行サービスにくらべ、弁護士はトラブルに非常に強く、退職に関わる職場との全てのやり取りを丸投げでき、最短で相談の当日から出社せずに退職できます。



弁護士ならば、退職金や未払い給与・残業代などの請求交渉も可能です。
おすすめは『弁護士法人みやび』が運営する退職代行サービスで、比較的費用をおさえつつ、確実に退職を実現できます。
おすすめの退職代行サービスは、以下の記事でも紹介しています。
まとめ


この記事では、退職する際に嫌がらせや無視をされたときの対処法を紹介しました。
- 退職する際の嫌がらせや無視は、残る社員の不安や、組織文化・コミュニケーション不足が原因
- 嫌がらせや無視をされたときは、冷静に行動し、証拠をあつめ、信頼できる相手に相談する
- 退職日まで耐えられないなら、退職代行サービスを利用して自分を守ることを優先する
退職を伝えた途端に、急に態度が変わって嫌がらせや無視をしてくる相手や、それを容認する会社は辞めて正解です。



どうせ辞める会社だと割り切って、毅然とした態度で対処しましょう。
ですが、どうしても耐えられないなら、自分で対処しようと無理をしないで退職代行サービスの利用も検討してみてください。
特にトラブルをかかえている場合は、費用はやや高額になりますが、弁護士が運営する退職代行サービスを利用することをおすすめします。



















